2016年の挨拶
理論と実践の17年間 ―国民の命を守り、宅地の安全性、大地の環境資源を見つめて―
学士会館で創立記念式典を行うと、その組織は長く発展するという湊 秀夫名誉会員(東大名誉教授)からの推奨を受け、その挙行をしてからNPO法人日本地質汚染審査機構の活動が内閣府から認証され、今年で創立十七周年を迎えます。
私たちは中立性・科学性の精神を堅持し「美しい国土の修復をめざして―地球と未来のこどもたちのために―」を創立以来の合い言葉に活動をして参りました。一昨年は、Think Globally, Act Locally をキャチ・フレーズとしたRIO宣言から20年にあたり、RIO宣言+20として国際科学団体・国連組織では、「フューチャー・アース」をキャチ・フレーズに地球環境と人間活動で、政策者・研究資金提供者・研究者・産業界・市民による共労企画・共労生産を提唱しています。NPO日本地質汚染審査機構が17年間に及ぶ長期間の活動モットーは「フューチャー・アース」そのものでした。今年は、各診断士の研修会の継続実施と国民の住環境保全の観点から宅地総合理学診断師を世に送り出す予定です。そして、昨年で、毎月末(金)に開催する地質環境の普及・啓発活動の「イブニング・セミナー」も182回に及び、国連学術団体などとも多数の国内外シンポジウムを共催し、精力的に実施して参りました。当NPOの機関紙「モグラGEO―ECOニュース・レター」の年四回の定期刊行システムも確立されています。
今日の国際状勢は、複雑さを増し、組織・個人の足下にさえ不安定さを覚えます。こんな時こそ、創立から自前の精神に徹して十七年間、中立性・科学性の精神を堅持してきた本NPOの活動を、皆様とともに継続・強化して行く所存であります。―地球と未来のこどもたちのために―「フューチャー・アース」のために。
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