NPO法人日本地質汚染審査機構

どこが汚染しているのか?汚染は浄化はされているのか?

地質汚染によって
「地層汚染」
「地下水汚染」
「地下空気汚染」

が起こります。


地質汚染の構成要素


総合的に地下を捉えなければ汚染機構の解明はもちろんのこと、完全な浄化対策はできません
地質汚染問題を解決するためには、地質に関する専門知識と経験が必要となります

単元調査法

汚染源を発見するためには、汚染地層単元を発見することが重要です
地層単元を無視した機械的試料採取では汚染機構を解明できないばかりか、汚染源を見逃す危険性もあります
単元調査法は、汚染物質と地層単元の相関関係を解明し、汚染源と汚染機構が解明できる診断法です
地質汚染調査は、 地層単元 をより重視した調査と分析が必要なのです

単元調査法について

単元調査法QandA

「汚染問題」と「汚染浄化」

地質汚染地層と資料採取位置

単元調査法とは、地層単元と汚染物質に重点をおいて実施する地質汚染調査方法です。
地層単元とはシルト層、細粒砂層、礫層等のように、層相(地層の顔つき:粒度、色、堆積構造等)に基づき区分される単元を意味します。層相が異なれば、透過性(物質の流れやすさ)が異なるので、汚染物質の移動を考える上でこのように地層単元を把握する事は重要です。

ちなみに単元間単元調査法(特許第 5256366 号)は自然地層及び人工地層の汚染調査で発展してきた単元調査法の技術を人工地層汚染に応用したもので、単元調査法に比べより高度な技術です。
本特許を使用する事により人工地層の複雑な汚染形態を見逃さず汚染機構解析を行う事が出来ます。汚染物の存在状態は地層に支配されるので、各汚染物質の物性によって地層の上部か下部かに濃度の高い部分が存在することが一般的です。単元調査法は、各汚染物質の物性を判別し地層の境界の下面か上面から分析試料を採取し汚染されている地層単元を判別する手法です。一方、単元間単元調査法は、単元調査法をより簡便で正確に調査できるように、地層単元の境界から試料を採取し汚染が認められれば、その境界の下位と上位から試料採取・分析し、汚染濃度の高い方へと試料採取をすすめ汚染地層部を確認する手法です。
単元間試料採取位置の例を示した上記図の場合、単元間試料採取位置は 9 地点あるが、上より

  1. 土壌層と泥層の単元間
  2. 泥層と砂層の単元間
  3. 砂層と泥層の単元間
  4. 泥層中の巣穴生痕上部と泥層の単元間(ここは正確には単元間ではない)
  5. 泥層中の巣穴生痕下部と泥層の単元間(ここは正確には単元間ではない)
  6. 泥層と砂層の単元間
  7. 砂層中の狭在層である砂礫の上、砂層との単元間
  8. 砂層中の狭在層である砂礫の下、砂層との単元間
  9. 砂層と泥層の単元間

で分析を行い汚染濃度の高い方へと追加の試料採取を進める事により汚染地層部を簡便且つ正確に確認する手法です。
ちなみに、単元間単元試料採取法を無視した単元調査法の実施はほぼ不可能です。
NPO法人日本地質汚染審査機構では売買対象地を対象とした評価診断事業を行っています。
情報公開のもと、中立的第三者の立場から長年の研究成果と実績に基づいた厳しい目で診断します。

地質汚染浄化除去診断基準表

単元調査法可能指定調査機関の認証規定

地質汚染診断士を3名以上有する法人または団体を「単元調査法可能指定調査機関」として認証する事業を発足させましたが、その認証規定が決まりました。認証を希望する法人または団体は事務局まで申し込んでください。

NPO法人日本地質汚染審査機構指定調査機関規定(ダウンロード)(PDF形式159KB)

単元調査法可能指定調査機関

単元調査法可能指定調査機関として2006年3月に下記の2社が指定されました。

  • 関東天然瓦斯開発株式会社
  • 浅野さく泉管工株式会社